私が皮膚科を志したのは、アトピー性皮膚炎をはじめとする皮膚疾患の病態を解明し、新しい治療につなげたいと考えたからです。皮膚科は、患者さんの症状や治療効果を実際に目で確認できる数少ない診療科であり、診療と研究が密接につながっている点に大きな魅力を感じています。皮膚科は、炎症性疾患、アレルギー疾患、皮膚腫瘍、感染症、自己免疫疾患など非常に幅広い領域を扱います。患者さんごとに異なる病態を考えながら最適な治療を模索し、その結果を直接確認できることは皮膚科診療の大きな醍醐味です。私自身も日々の診療や研究を通じて新たな発見や学びを得ながら、大きなやりがいを感じています。
九州大学皮膚科には、炎症性皮膚疾患、皮膚腫瘍、真菌症、病理など、それぞれの分野で専門性を持つ医師が在籍しています。日常診療の中で多くの知識や考え方に触れることができるだけでなく、困ったときには気軽に相談できる雰囲気があり、多くの先生方に支えられながら診療や研究に取り組むことができます。また、診療・教育・研究のさまざまな場面に関わる機会があり、それぞれの興味や目標に応じて専門性を深めることができる環境だと思います。
研修医の先生からは、「皮膚科に進む前にどの科を経験しておくべきですか」と質問を受けることがあります。しかし、私は特定の診療科にこだわる必要はないと考えています。むしろ研修医の時期こそ興味のある分野に積極的に挑戦し、できるだけ幅広い経験を積んでほしいと思います。どの経験も、将来の診療に必ず生きてくるはずです。