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油症の原因となった物質の一つであるダイオキシン類化合物に関する最近の知見を紹介いたします。

No.187

Structural basis for the ligand-dependent activation of heterodimeric AHR-ARNT comple

Diao X, Shang Q, Guo M, Huang Y, Zhang M, Chen X, Liang Y,
Sun X, Zhou F, Zhuang J, Liu SJ, Vogel CFA, Rastinejad F, Wu D.
Nat Commun. 2025 Feb 3;16(1):1282. doi: 10.1038/s41467-025-56574-7.

AHR-ARNTヘテロダイマーのリガンド依存的活性化の構造基盤

腸内細菌由来トリプトファン(Trp)代謝物(インドール、IAA、IPA)やIDO経路産物キヌレニン(Kyn)はAhRリガンドとして免疫調節に関与する可能性がある。本研究では健康成人362人を対象に、血漿Trp代謝物、88種類の免疫マーカー、腸内細菌叢(16S rRNA解析)を測定し、それらの関連を解析した。その結果、インドールおよびIAAはNK T細胞数と正の相関を示した。一方、KynおよびKyn/Trp比はネオプテリン、IP-10、TNF-α、CRPなどの炎症マーカーと正の相関を示し、自然免疫細胞におけるIDO活性化を反映している可能性が示された。また、Trp代謝物と関連する腸内細菌(Lachnospiraceae、Dorea、Ruminococcus)も免疫応答と関連していた。全体としてTrp代謝物自体と免疫マーカーの関連は限定的であったが、Trp代謝物をあまり産生しない腸内細菌が多い場合には免疫活性化マーカーが高い傾向がみられた。この研究から、腸内細菌由来Trp代謝物(AhRリガンド)が少ないとAhRを介した免疫抑制が弱まり、免疫活性化が亢進する可能性が示唆されている。

山村和彦 2026/03



 
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